最近読んだ本ですが、
なかなか良い内容でした。
著者の菊池氏は、34歳で仕事を辞めて
引きこもりになり、
家にこもってひたすら
英語の勉強をしたという、変わった経歴の持ち主。
小さい頃から、物忘れが激しく、英語も得意ではなかった
著者だが、
30代半ばからの猛勉強?の結果、
TOEICで990点満点を連発するほどの
英語力を付けてしまった。
では、いったいどんな勉強をしたら、
TOEICで満点を
とれるようになるのか?
そのやり方の一部を紹介したい。
たとえば英単語。
「知らない単語が出てきたら、必ず辞書を引け」
「一回で覚えられると思うな。
忘れたら、また覚える、また忘れたら覚える、の繰り返しだ」
ヒアリングの勉強は?
「確実に聞き取れるようになるまで、
一つのフレーズを何度も繰り返し聴け!」
といった感じである。
著者自身、本書の中で明言しているが、
英語上達に近道など無い。
地道な努力を続けていくしかな
いのである。
私も、受験関係の本を書いていてよく聞かれるのが、
「もっと具体的な勉強法を教えてほしい」
ということである。
しかし、万人に共通する勉強法など存在しない。
各人にあった方法を選び、それなりに工夫していくしかないのである。
私が中学時代、バイブルにしていた「入江塾の秘密」という本の中に
「学問に王道なし」
という言葉が書かれていた。
まさしく、どんなことをやるにしても、
そんなに楽してできる近道は
ない。
そういう、基本中の基本の大切なことを
思い起こさせてくれる一冊である。